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魅依の部屋


[29] 私、は
詩人:魅依 [投票][得票][編集]


やりたい事なんて
必要ありません
わたし貴方の子供は
貴方達の為に動く
従順なペットです
好きに愚痴を言い
命令し歯向かいを
禁止します。
自分が昔犯した過ち
それを忘れて
子供でありペットの
わたしを縛り
泣けば、喚けば
異端児だと罵ります

わたしは異端児です
愛情を受けて
いるのに幸せを理解
出来ません。
上手く話も出来ず
夜中になっても
眠りにつく事が
出来ません
全く解らない事に対し
笑い泣き冗談を
無理矢理作ります
わたしは異端児です
刃物に縋って
頼って見つめ
明日、という世界を
漸く見つめます
生まれた事が罪とは
まさに我が為の言葉

わたしは
生まれては
いけなかったのです

2009/03/25 (Wed)

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