草枕旅の途中の夕露に濡れにし花の人知れず咲く野にあらばまた来る春もあるらむと手折らず過ぎぬ旅人なれば長雨に胸に咲く花眺めつつ晴れ間を描く虹の旅路に【脚注】「眺め」は「長雨」の掛詞「長雨」と「晴れ」は縁語「草枕」は「旅」の枕詞
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