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善田 真琴の部屋


[62] 慧眼imperfect
詩人:善田 真琴 [投票][得票][編集]


きみは右脳で編み上げて
ぼくは左脳で捏ねて造る

ふたつずつある目と脳は
交差・交錯するのが建前

隻眼の瞳に捉えた風景は
左脳の理知が解析した後
抽き出しに折り畳まれる

情緒が君臨する人間社会
合理も論理も
不完全性の定理の前で
どんな正しさにも
割り切れない疾しさが残る

多数決支配の民主的社会
死者誤入の果て
数の論理が否応なしに
少数点以下を切り捨てる

2012/09/23 (Sun)

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