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空色の部屋


[11] 青い春の一枚
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走るしかなかった

ただ、思いっきり


なにも変わらないのは痛いほどわかっているけれど


あの時の私は走るしかなかった


転校なんてしてほしくないけれど
貴方から離れたくないけれど


幼い二人にはなにも変えられない


泣く以外を考えたら

走ることしかなかった




走りながらめいっぱい叫んだ


がんばれー

がんばれー


だいすきだー



走って走って、いっぱい泣いた



大人は青春だね、なんて笑うけれど


精一杯だった


今、振り返ると青春だったなって

笑えたよ

2014/09/08 (Mon)

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