詩人:ayura | [投票][編集] |
誰も知らない 小さな国に
無口な青年がいました
みんな話し掛けますが 答えはいつも うなづくだけ
つまんないやつだと遠ざかり 彼は一人腰掛け
ずっとずっと働いては 時折空を眺めていました
「・・・・」
なんだろう 君は誰?不思議そうに見つめた先には
悲しげな顔をした女の子がいました
「・・・・・」何も話しません どうしたらいいんだろう
少しおどけて見せました
顔色一つ変えません どうしてかな?
君のことが分からないよ
女の子はそっと紙を出しました
「なぜ黙っているのですか?私は・・・」
そこからは雨にぬれて文字がにじんで読めません
僕は・・・
そしてまた言葉を飲み込んだ。