詩人:egnever | [投票][編集] |
とある街にとある少年が産まれた
可愛がって育てられたけど、物心つくころにはすでに机の前に座らされた
食べるものも屋根つきの家も家族もあるけれど、どこか幸せじゃなかった
母はヒステリックにたたいた 容赦なくたたいた 理由は簡単さ こんな問題もうまくできないから
食べるものも屋根つきの家も家族もあるけれど、どこか幸せじゃなかった
父は宗教に浸ってる 母が仕事をしてても父はおがんでる
よく父母は少年の前で喧嘩した
食べるものも屋根つきの家も家族もあるけれど、どこか幸せじゃなかった
やがて父は職を失い母は弱りきった祖母の介護に尽し 少年はスクールでうまくいかずいじめられた
食べるものも屋根つきの家も家族もあるけれど、どこか幸せじゃなかった
やがて父母は離婚し 母のみになった 祖母はああ、口もろくにきけない このまま産まれたままの姿に戻っていくのか
食べるものも屋根つきの家もあるけれど、どこか幸せじゃなかった
やがて少年は死に絶えた スクールではいじめられ 家では気をつかい 本当にごめんなさい、もうダメです、さようならと 若干12歳で....
後悔の念だけが取り巻くけど、過去は戻せない
僕の悲しみの声がこだまする
こんな寂しい冷たい話はないよ、未来だってなくなった
でも悲しいことにありがちな話なんだ
どうにか生きるためだけに、生かしておくのならやめてくれ!
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