詩人:メイ | [投票][編集] |
そんなこと言うなよ
お前のその口
そんなことを言うための
ものじゃないだろ
死にたいという言葉は
気休めのために容易く
使えるものじゃない
同じその口で
己の意見を発し
自分という存在を
みんなに知らしめてやれよ
死後に希望を抱くな
まだ見ぬ明日に
希望を抱けよ
未来を決めるのは
神じゃない仏じゃない
何者でもないお前自身だ
お前にはまだ
手もある足もある
お前のその手は
己を傷つけるため
涙を拭うための
ものじゃない
何かを守るために
闘う拳を握ることも
悲しみ嘆く誰かを
優しく包み込むことも
出来るんだ
お前のその足は
ただの飾り物なんかでも
ないはずだ
何にも屈せず立ち上がり
歩き出す歩き続ける
ためのものなはずだから
そんなこと言うなよ
死ぬということは
お前という存在の
リセットじゃない
デリートだ
生きて生きて生きてやれ
さすれば
お前のその眼が
光を見定め
お前のその足が
光を目指し歩を進め
お前のその手が
光を掴み
お前のその口が
歓喜の叫びを
あげるだろう
生きて生きて生きてやれ
生きて生きて生きてやれ
死を望むすべてのものへ
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忘れられない
想いがあるなら
その上から塗り潰せばいい
悲しみも喜びもすべて
染められてしまった白を
取り戻すことは
出来ないから
そんなことは
知っている
悲しくても寂しくても
眺めていたいんだ
風に晒され
少しずつ少しずつ
風化してゆくキャンバス
陽に照らされ
少しずつ少しずつ
色褪せてゆくキャンバス
それでも
このまま眺めていよう
きっともう染められる
ことはない色
この世界に唯一無二の
あなただけの色
いつまでも
眺めていよう
私はこの色が好きだから
飽きるまで
眺めていよう
私はこの色が好きだから
もっと好きと言える色に
出会えるまで
眺めていよう
ずっとずっと
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やっぱり
あなたが好き
押し殺そうしても
押し殺せない想い
解こうとしても
解けない魔法
『失恋には次の恋』なんて
誰かが言ってたけど
恋なんて無理にする
もんじゃないね
癒えない傷が
あるならば
カサブタ剥げるまで
待てばいい
だからあたしは
今日も思う
やっぱり
あなたが好き
やっぱり
あなたが好き
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夢
それは想い方次第で
カタチを変え
追わず見続ければ
夢想になり
追えず諦めれば
空想になり
追い続け求めれば
理想になる
夢を追うことは
理想から現実へ向かう
マラソンのようなモノ
大事なのは
見えないゴールの
有無よりも
走り続ける持久力
大丈夫
走れるよ
走っていいんだよ
走り続けられるよ
夢には
始まりも終わりも
ないのだから
詩人:メイ | [投票][編集] |
今あなたが
歩いている道は
どんな道?
平坦でまっすぐな道?
迷い道?回り道?
曲がりくねった道?
天候はどうですか?
気持ちの良い晴れ?
淀んだくもり?
止まない雨?荒れ狂う嵐?
どんな天候の
どんな悪い道でも
一寸先はわからない
わからないから
希望が抱けて
わからないなら
行けば良い
あなたが歩みを
止めない限り
続いていくよ
どこまでも
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暗い暗い真っ暗闇
歩けど歩けど見えない出口
鞭を打った足はボロボロ
涙を拭った腕はカサカサ
今まで
よく頑張ったね
だけどまだ
歩みを止めては
いけないよ
暗ければ暗いほど
差し込む光は
見つけやすいはずだ
もう一度目を凝らして
見渡してごらん
暗闇に慣れたその目では
少し眩しいかも
しれないけれど
恐くはないよ
さぁ手を
差し出してごらん
優しく暖かく差し込む
その光に
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忘れることが
出来て良かった
あの日言われたあの一言
忘れることが
出来て良かった
いつか別れたあの人を
忘れることが
出来て良かった
悲しさ 寂しさ 悔しさ
すべて
忘れることが
出来なければ
脆くて弱い私では
今日すらまともに
生きてはゆけぬ
忘れることが
出来て良かった
詩人:メイ | [投票][編集] |
バカで結構
アホでも結構
意のまま身のまま
思うがまま
まわりくどさも
媚びへつらいも
妬みに嫉み
恨み辛みも
悪しき悪しき
負の感情
こんなの邪魔だと
放り投げ
素直に自分を
出せたなら
バカで結構
アホでも結構