詩人:メイ | [投票][編集] |
しんしんと粉雪
ピンク色の冬空から
君の鼻先に舞い降りた
君があまりに
かわいいからだよ
寒さのせいか頬赤らめた
君が小さく微笑んだ
静寂に満ちた夜空に響く
二人が歩くたびに奏でる
きゅっきゅと鳴るは
足並み揃ったキレイな和音
冬の寒さって
案外悪くないね
君のぬくもりを
春・夏・秋より
感じられるから
一組の手袋
僕は左手 君は右手に
もう片方は
君と僕のぬくもり
君の左手
手袋よりもあたたかいよ
この手が離れぬように
強く握りしめていよう
離せばたちまち君なんて
キラキラ光る銀世界に
消えて見えなく
なりそうだから
いつまでもこの手を
強く握りしめていよう
寒さに震える小さな君が
凍ってしまわないように
春が来るまで
あたためてあげる
いつかこの雪がとけて
春がやってきても
君のぬくもりを
ずっとこの右手に
いつまでも
寄り添いながら