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右色の部屋


[100] 狂気と正気の合間:メメット
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何度目かは忘れた

今日が昨日なのか
昨日が今日になったのかも定かではない

右手を頭の上に掲げ
指を一本ずつ数える

誰だか忘れたけど
こんな癖を持っている奴がいた

その光景が頭から離れない

三本目まで数えた所で
私は時間に追いついた

微かに入ってくる風が
私の輪郭を象る

そこに至ってようやく
私は何度目かの生還を果たす

安堵も束の間

次の狂気がこみ上げてくる

2008/08/23 (Sat)

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