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右色の部屋


[129] そこかしこ:雨宿一泊
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その雨は安易に傘を突き抜ける

(まるでそれこそが正しい事であるかのように)

それでも心臓は底抜けのグラスで
降れども何も溜まることはなく

(曇天)

不意に目を思い出す
視線はいつだって望んだものを見つけてくる

(まるでそれだけが正しいかのように)

うずくまる

雨は降り続く

止むまで待とう

きっと明日には止むだろう

(もう見たくないから目を閉じる)

2010/04/15 (Thu)

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