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右色の部屋


[25] 世界恐怖症:楠木 七十(ななと
詩人:右色 [投票][編集]

月は出ていない

それが原因なのかは知らないが
酷く落ち着かない

ダークグレーの雲は
僕の脳味噌やら
そう言う
やわらかいとこだけ載せて飛んでゆく

酷く気分が悪い

空気がやけに焦げている
訳の分からない色をしたカタマリが
肺に充満する

嫌な汗が流れる

無色透明な恐怖が
僕の全身を這い回り
気付けば
僕は何かを叫んでいて
気付いても
僕は何かを叫び続けた――――




酷く疲れた

だが
とてもすっきりした
身体を抜ける夜風が心地良い

いつの間にか出ていた
蒼い月が
蒼い光で僕を照らす

今夜は良く眠れそうだ

2007/05/29 (Tue)

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