詩人:栢徠 | [投票][編集] |
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
泣いて泣いて泣いて
泣いてもどうにもならない
そんな事はわかってる
でも私には謝る事と泣くしか出来ないの
なんで私だけ残ったの?
なんで私だけ残ったの?
約束、守れ無かった・・・・
もし、今あの日に戻れるのなら私は約束を守れるよね?
でも・・・・それが出来ないから私は謝るしか出来ないの
私は後悔してるんです
あの日、私は無力だったんです
今だってそんなに変わらないけど、あの日よりはマシだから
あの日に行きたい・・・・
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いつのまにか、いつもの帰宅時間を過ぎていた
いや、気付かない様にしてただけ
二階に上がって窓の外を見る
ライトの光は車ばかりで君の自転車のライトは見つからない
不安で胸が潰れそうになる
心拍数が上がるのが自分でもわかる
そんな時見えたのは小さなライトの光
少しずつ近付くそれに安堵する
ブラコンだって言われたってかまわない
そんな事を考えながら窓を開けて声をかける
「遅い!!」
私の不安は、きっと君には伝わらない
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携帯を開いて画面を見る
ため息と共に閉じる
数分もせずまた携帯を開く
そしてまたため息と共に閉じる
右手に握った携帯を開いて閉じる
画面は変わらず指定した画像
今日も君からの着信を告げる音は・・・・鳴らない
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『元気にしてますか?
私は相変わらず。
相変わらず泣き虫で、相変わらずさみしがりやで、相変わらず弱虫。
だけど、周りからは君と離れてから変わったって言われる。
別に強くなった訳じゃない。
逆に弱くなった気がする。
・・・・もし、まだ君の事が好きだって言ったら、どうする?』
そこまで書いて、送信ボックスに保存した
そして、そのままになってる
送る勇気も消す勇気も無い
送る相手は
もう居ないのに・・・・
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僕は全てにおいて中途半端だった
ピアノもサックスも勉強さえも中途半端だった
君は全てにおいて完璧だった
ピアノもフルートも勉強さえも完璧だった
中途半端な僕と完璧な君の道が交わる筈もなく
ただ平行に進むだけ
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家の近くの草原に大の字に寝転んだ
目を閉じていると風が優しく吹いていくのを体全体で感じられた
目を開けると青い空と白い雲
雲の流れは速く、青と白の割合はすぐに変わっていく
そして私は再び目を閉じた
遠くで聞こえる鳥の鳴き声
吹き抜けてゆく風の音
草木の擦れる音
誰かが近づいてくる足音
その音にそっと目を開ける
寝転んだ視界の先には
微笑みながら私を見る君がいた
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走り出した電車に乗って私は生まれた町を離れた
君に別れを告げぬまま
言えばきっと君は止めたから
言えばきっと私は残ったから
本当は止めてほしくて
本当は残っていたくて
私は本当は君と一緒に居たかったから
でもね・・・・
周りの馴れ親しんだ景色はどんどん後ろへ流れていく
さようなら・・・・
君に別れを告げぬまま
私は君から離れていった
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君が好きだと言っていたから
君の為にケーキを焼いて
家に呼んだら驚いた
でもすぐに目をキラキラさせて僕をみた
どうしたの?と問掛ける君に僕は笑顔でこう答えた
君の笑顔が見たかったから
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駅にある小さな時計台
その下で約束の時間が過ぎても彼が来るのを待っていた
降りだした雨は私の頬に流れる涙を誤魔化した
見上げた時計台はくすんで見えてなんだか余計にさみしくて
溢れる涙を止められなくて
約束の時間はずっと前に過ぎたのに私は動けなかった
時計台と一緒に雨に打たれながら泣いていた
突然私に雨が当たらなくなって振り向くと、息を切らしながら傘を差し出す君が居て
バカじゃねぇ?
そんな声が聞こえた
ひでぇ顔だな
誰のせいよ
二人で傘に入って歩きながらそんな言い争い
ふと振り向くと雨に濡れた時計台が小さく見えて
私は小さな声でありがとうと呟いた