小さな頃台風の夜、よく怖くて泣いた風の音も雨の音も怖かったそんな夜はいつも君が来てくれた家が隣で、部屋が隣できっと、私が泣いてるのを見てたんだ私は大きくなった台風の夜も、もう泣かない音にただ、眠りが妨げられるだけだから、もう来てくれない家も部屋も隣じゃなくなって見えなくなってしまったからあらしのよるそれは、私一人の夜になったもう泣かない君が来てくれないからもう大丈夫もう大丈夫……
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