詩人:栢徠 | [投票][編集] |
突然の着信
名前を見て、慌てて通話ボタンを押す
「ど、どうしたの!?」
「明日の時間割り、なんだっけ?」
「………わかんない」
「そっか、じゃあ後でメールで教えて」
「えっ、うん」
「よろしく」
たった、それだけ
それだけでも、自分を頼ってくれたのが嬉しい
他の誰かじゃなく、私
メールでじゃなく、電話
ただの友達で良いよ
きっと、二年後には私のアドレスは君の携帯から消えて
私の事なんてすぐに忘れてしまうだろう
だけど、今だけは
友達で良いから
近くに居させて
友達で良いから
私を頼っていて
私の友達
私の、好きな人