詩人:カナリア | [投票][編集] |
全ての源は
愛だと確信した
その夜(ヨ)の月は
三日月で
海は引き潮を向かえていた
全ての源は
愛だと確信した
その夜(ヨ)の私は
紅い血を流していた
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生きることに意味をもたないならば
…生きている意味はないよ
例えば
たった13分間
たった13分間だけでも
この世に生まれ落ちた君はどれほどの生きる意味を
抱えていたの?
ねぇ?生きることに意味はあるよ
産まれてきた事に
意味はあるよ…
君にも
私にも
あなたにも…
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窓辺に固まる猫みたいに
暗闇に怯えていたのは
いつかの君…
臆病な自分を責めていたの?
その窓開く時がきたとしたら
歩き出したその先は
まだ見ぬ世界が待っているから
空が広がり 道は続き 花が咲き乱れるこの美しい世界に涙溢れそう
気付けば日だまり 君の優しさ 触れた瞬間笑顔溢れた
その窓開く時は来るから
君は恐がらずに前へでて?まだ見ぬ世界が待っているから
飛べない空はないよ
道に終わりはない
歌わない花はないから…
死に向かい生まれ落ちた
私達は
最後は笑顔で手を振れるから…
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私はオルゴール
美しいポーズをとりながらくるくる廻るオルゴール
姿勢は崩さないし
笑顔も変わらないわ
だけど虚しいの
単調な音楽にも飽きてきたのよ
楽な仕事かと思えば…そうでもないみたい
シンバル叩くサルの方がよっぽども愉快だわ
ねぇ?そこの貴婦人…
この足もいでくださらない?
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腐った芋がしなしなと笑いました
芋が腐った事に
気付かんかった私を
しなしな
しなしな
笑いました
腐れ芋めがっ
お婆は私を叩きよります
柊で叩きよります
だから私はしなしな笑いました
あんの芋さんの様に
しなしな笑って
しなしな泣きました
お婆はくしゃくしゃの口おっぴろげて
芋一個無駄にしちゃいけんとぱくぱくむしゃむしゃあぐあぐうごくん
風呂に入ると
私を叩きはった柊が湯に浮かんどりました
無駄にしちゃいけん
だから私は
腐った芋さんを風呂にそっと浮かばせます
しなしなしなしな
お婆笑っとります
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ドウカワタシヲミツケテ
そう唄った硝子の人形
月の光りにさえ嫌われて
回り続けるこの土台が
彼女の行き場を亡きモノとした
ワタシハダレ?
そう呟いた人形の片腕が割れた夜
血も出ず痛みさえない世界で
彼女はまだ回り続けていたイッソコノネジトメテクレレバイイ
彼女は泣きたかった
でも涙は出てきてはくれなかった
ダレ?コノネジ…マワシタノハ…ダレナノ?
彼女は憎んだ
誰も開ける事のない2メートル先の扉
一回転、一回転する毎に
ほんの少しの期待を胸に
見つめ続けた瞳
彼女は最後の力を振り絞り永遠にその瞳を閉じた
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皆 口を揃えてこう言ったわ…
「自由に飛べて羨ましい」その言葉
意味するものは
単なる妬み?
飛ぶ空が見当たらないのなら
歩き
さ迷い
探し当てればいいじゃない
ねぇ君は
美しく
上手に
飛べないのなら
…“飛ばないの?”
私はね
それでも飛ぶの
不格好過ぎて
笑われちゃうかな…
それでも飛ぶの
それは1%の才能じゃないわ99%の計り知れない努力と
1%の勇気…
ねぇ君は
飛ぶ空があるのに
飛ばないの
私は飛ぶの
もしかしたら
違う世界が
私を待ってる
…かもしれないからね
…ピヨピヨ
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なぁ?神よ
見ていてくれて…いるのかい?
血まみれになった靴
マメだらけのこの足
それでも僕を
抜いて走り去る英雄の騎士は…
どこか誇らしげに僕を見下したんだ
なぁ?神よ
「やめちまえ」とでも
僕を突き放しておくれ
捨て切れない夢の続き
もう見ないように
深い眠りに…就かせておくれ
なぁ?神よ
それでもこの足…
まだ踊りたいと嘆いているぜ?
もげたって構わない
涙拭くタイミング完全逃して
汗と鼻水三種混合
僕は立ち上がり
まだ歩く
まだやれる
まだまだ
まだまだまだまだまだ…
諦めたくないんだ
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蘭の花が好きだと
彼は言った
コチョウラン
クンシラン
華やかな蘭が咲き乱れる中
彼が選んだ花は
カンランと言う地味な蘭だった
やっぱり蘭が好きだと
微笑む彼
カンランは彼のしわだらけの腕の中
幸せです。と…
頬を染めた
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涙の理由聞かれたら
それはそれは
どうしよもない
コンナコトで…
君の涙の理由は
それはそれは
計り知れない
ソンナコトだったり
この塩分高めの涙の理由
ただ単に
誰かの温もり求めてるんだよ
ふっと吹いた風が春の香り連れて来たら
笑顔の理由
それはそれは
どうしよもない程
はにかむ幸せ
それはそれは
優しさの温もり