詩人:カナリア | [投票][編集] |
また帰って来てしまいました…
面目ないです
お父ちゃん…
えぇ…お決まりの…
給料日前約3日ってとこですね
お父ちゃん
私…貴方を殴って飛び出したのですよ?
なのになんで…
なんでいつのまに私の茶碗買ってあるんですか
私…貴方の事会社でハゲ親父と呼んでいるんですよ?なのになんで…
なんで帰り際にくしゃくしゃになったお札を私の鞄に入れておくのですか
私…貴方の事…大好きなんですよ?
なのになんで…
勝手に歳とって
いきなり弱って…
自己中な
相変わらずの父ちゃん…
それでも“愛 変わらない”貴方の眼差し
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私は輝き続けるよ
どんな暗闇も
どんな雨の日だって…
すぐに貴方に見つけてもらえる様に
この辺鄙で汚れた月屑の下
永遠に失わない
希望と言う名の輝きを…
ねぇ?アクア?
もしそこまで届いたら
ねぇ どうか…
ベルを鳴らして
私に知らせて
頑張った結果は要らない
頑張った意味が欲しいだけ
私は信じる
私は動く
この手この指この足この身ありったけの感情をエネルギーに変えて
私は輝き続けるよ
いつか貴方の隣に座れる様に
この辺鄙で汚れた月屑の下
永遠に失わない
希望と言う名の輝きを…
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今日のお話し…
二つのChair
舞台は暗闇
端と端に置かれたその椅子に
そっと腰掛ける
男と女
その男
黒い踵をひとつ落とす
その女
赤い爪先ティンと鳴らせば
二人の合図
二人の愛図
舞台中央
照らされる白いライト
二人導かれれば
始まるは
魅惑のユニゾン
囃し立てるパルマに
酔いしれたワインの染み
散らされた薔薇すら
憂いを含む
舞台はスペイン
端と端に置かれたその椅子に
そっと腰掛ける
男と女
その男
黒い踵をひとつ落とす
その女
赤い爪先ティンと鳴らせば
二人の終演
終わらぬ永遠
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赤いレンガの坂道
馬車が横切る
カラフルな市場
一輪の薔薇を
髪に滑り込ませる
その仕草に
一人の少女
滑稽な自分の姿を
照らし合わせる
指に纏わり付いた
糸引く想いを
少女は悩ましげにそっと隠した
ねぇ?ガロティン?
今宵眠れないのは…
誰のせい?
優しく語る婆やの手の掌
顔に合わない
小さめの眼鏡
子守唄は最大級の愛情
ねぇ?ガロティン?
今宵は寝てしまいなさいな
嫌な事は
すべてあの中
ガロティンが被る
クランベリー色の帽子の中よ…
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春が待ちどうしいのは…
なぜ?
花が色付き
日は照らし
春が待ちどうしいのは
なぜ?
野性は目を覚まし
静かに歩き…
春が待ちどうしいのは…
なぜ?
もうすぐ貴方と会えなくなるのに…
春なんて
春なんて
春なんて…
来なければいいのに
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ねぇ?いつかは皆
消えてしまうものなの?
もし明日と言う眩しい朝日に君の笑顔が溶けてしまったら…僕は
何を求めてさ迷えば
限りないものに出会えるのかな?
明日も必ず此処にあるとは限らない影が
夜の闇に吸い込まれて
どうか朝日よ
まだ奪わないで
まだ温もりを感じさせて
いつか天使が君を迎えに来るだろう?
わかっているさ
だけど後少しだけ
ねぇ?もし明日が君の旅立ちの日だとしたら…
ねぇ?君が生きたいと願った明後日を…
僕は君に恥じないように生きるさ
そう誓うさ
そう誓うよ
だから今夜は此処で愛の唄を…
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懐き君の横顔が
ふっと視線を停まらせ
君の行く末見つめれば
幼き少女の
姿あり
僕は空を仰ぎ
泪を堪え
それでも溢れ出るは
君への想い
二人若すぎた
あの日の後悔
それでも
ねぇ?
微かな希望があるとすれば
君が僕に微笑んでくれる事かな?
それだけできっと僕は
空さえ飛べる
ここから進める
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ウタビト休めるは
孤高の背中
旅先決めるは
昨夜の風向き
泣いたらええ
泣いたらええよ
濁酒に括り付けられし
油紙
浸す紫
焼けた匂い
泣かんでええ
泣かんでええよ
煤けた掌
撫で回されし
赤子の餅頬
乳母は眠り
ひめゆりは歩く
頑張んでええ
頑張んでええから
なぁ
ウタビトさんよ
ここに休まり?
葉っぱ一枚
焦がしていけぇな?
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オトナキセカイ
やがて暗闇
向かい合う客人
動く唇
オトナキセカイ
探した音源
切られたスピーカー
踏み潰された
黒のコード
オトナキセカイ
僕はここにいて
助けを呼ぶことさえできず
愛を語ることさえ許されず
オトナキセカイ
僕の耳に
君の声が届くことは
もうないから…
オトナキセカイ
どうか僕に触れてください
僕を見つけたら
どうか触れてください
オトナキセカイ
研ぎ澄まされた感覚
触れる事で
流れ出す
心(音源)からの
しっとりとした
優しいメロディー
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この海の始まり
岸に打ち続く波よ
お前は一体どこから?
あぁ 道よ
一体どこまで?
始まりはきっと
遥か遠く
僕は誰?
母から生まれ落ち
母は母から生まれ落ち…
誰が始まり?
誰が終わり?
僕はこの世界の途中経過
この海
僕が泳げば
波の始まり
この道
僕が走り出せば
そこはスタートライン
この僕
呼吸を繋ぐ限り
僕の始まり
そして
一度しかない
人生の始まり
今も始まり
いつも始まり