詩人:カナリア | [投票][編集] |
ドウカワタシヲミツケテ
そう唄った硝子の人形
月の光りにさえ嫌われて
回り続けるこの土台が
彼女の行き場を亡きモノとした
ワタシハダレ?
そう呟いた人形の片腕が割れた夜
血も出ず痛みさえない世界で
彼女はまだ回り続けていたイッソコノネジトメテクレレバイイ
彼女は泣きたかった
でも涙は出てきてはくれなかった
ダレ?コノネジ…マワシタノハ…ダレナノ?
彼女は憎んだ
誰も開ける事のない2メートル先の扉
一回転、一回転する毎に
ほんの少しの期待を胸に
見つめ続けた瞳
彼女は最後の力を振り絞り永遠にその瞳を閉じた