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カナリアの部屋


[102] 敷泊
詩人:カナリア [投票][編集]

腐った芋がしなしなと笑いました
芋が腐った事に
気付かんかった私を
しなしな
しなしな
笑いました

腐れ芋めがっ
お婆は私を叩きよります
柊で叩きよります

だから私はしなしな笑いました

あんの芋さんの様に
しなしな笑って
しなしな泣きました

お婆はくしゃくしゃの口おっぴろげて
芋一個無駄にしちゃいけんとぱくぱくむしゃむしゃあぐあぐうごくん

風呂に入ると
私を叩きはった柊が湯に浮かんどりました
無駄にしちゃいけん
だから私は
腐った芋さんを風呂にそっと浮かばせます
しなしなしなしな
お婆笑っとります

2006/04/05 (Wed)

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