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カナリアの部屋


[125] 猫にカリカリのベーコン
詩人:カナリア [投票][編集]

どうしようもなく
悲しくなった
生きる事に怯え
死ぬ事に怖じけづく

何処か誇らしげな
尻尾の長い生き物に
通り過がり
鼻先で笑われ
『独りが恐いのか?』
と…後ろ脚で蹴られた







声さえ出ず
涙さえ溢れず
行き場さえも失い

残ったのは
名前が解らない
この感情

無情にも
月明かりに照らされ
皮肉にも
キラキラキラキラ
輝いて見えて

悲しみという奥底の
美しさに触れた気がした

今夜は丸くなって寝よう

寒くないように
寒くないように

悲しみを抱いて
明日が来るのを
待ってみよう

2006/09/24 (Sun)

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