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カナリアの部屋


[166] から揚げ
詩人:カナリア [投票][編集]

暑いから窓開けっ放しにして寝ていたら
いきなり蝉が飛び込んできて
あたしが寝てる布団の上で
ブーブー
羽ばたつかせてもがいていた

いきなりの出来事で
びっくりして
思わず布団をはらったら床に蝉が転がって
ブーブー
ばたつかせていた羽も
動かなくなった

夏の終わり
蝉達は最後のトキを
知っているのか
だからいつも泣いているのだろうか

動かなくなった蝉を
夏を精一杯生きた蝉を
せめて土に返してあげようと
そっと触れた瞬間

彼はションベンふりかけ外へと飛び立っていった

あんちくしょう
名演技

次会ったらから揚げにしてやる
って窓から叫んだら

道歩いていたオジサンがビクッとした

2008/08/22 (Fri)

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