詩人:蜜稀 | [投票][編集] |
君の背中に爪を立てた
その後ずっと君は傷跡を気にしてた
自分は何をしたんだと
自問自答したけど
結局答えは見つからなかった
わかったのは
自分が劣等感の塊りで
そんなときの自分は
なんでも出来てしまいそうな気がすること
君は何にも言わなかったけど
あの時
罵倒してくれれば
あぁ、と自分を哀れな目で見ることが出来たのに。
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あいつのソバにいるのは
私にとって
とても重要だった
あいつは世渡り上手で
誰にでも好かれていた
私はどちらかというと
薄い存在だった
君のソバにいて笑うだけで
少なくとも
私のことを
知っている人がいると
ウソでも思えることが出来た
あいつは
私がそばにいる理由に
気づいているだろうか
知っているだろうか
あいつは
私をどう思っているんだ
私は
あいつが嫌いだ
だから利用するんだ
だけど
一番あいつに
愛してもらいたい
それにあいつは
気づいているのだろうか
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わかっていたけれど
君を傷つけたことは。
君を受け止めてあげれなった
知っていたけれど。
君が
傷つていくのを見ていることしかできなかった
毎日増えていく傷
君の瞳は僕を映さない
せめて止めなければと思うけれど
傷のこと知っていると知られたくない
隠したい傷
隠せない傷
けど、
それとは裏腹に増えていく傷。
僕は
君を思い続ける。
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鉄柵の向こうに見える白濁した青空
この手枷を引きずってでもかけ寄りたいと 思う
どこからか垂れてくる雫が有る
どこからか聞こえてくる歌が有る
重りのついた手枷を引きずって上を目指す
そこに見えるのは 神の涙か
そこに響くのは 天女の歌か
最後を上りきった時 目を覚ます
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いつの間にか眠っていた
ふと目と覚ますと
君が笑う
僕まで笑った
けれど
幸せなはずの
その瞳に
何か
淋しさが
よぎる
ふと顔を上げ
空を見上げると
どんよりとした
灰色の 空から
涙が零れだす
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夢も希望も捨ててしまった僕は
何を望めばいいのだろうか
愛することも教えられず
何が親だろうか
親には親の道があるかも
しれないが
僕にはあんたらの言う道なんてものはどこにもないんだ
だから
僕をほっといて
そうすれば
僕は僕の醜さをを知らなくてすむんだから
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笑って歩くのに疲れたよ。
1日でいいから、
匿って、
誰もいない、
誰の声も届かない、
静かなところに。
そしたら、
明日は、
僕が、君を連れて歩くよ。
君の行きたい所に、
君だけのために、