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微笑人の部屋  〜 投稿順表示 〜


[62] ママ
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ママの涙は果物ナイフ

小さな刃で優しくえぐる

ざくざくざくざく

痛い
痛いよ
痛いよ ママ


ママの涙は果物ナイフ

血が出てきた
滲み出して
流れる 流れる


ごめんね
ごめんね
ごめんなさい


ママの優しい腕に囲まれて
その優しさゆえにもがくこともできず

わたしはいい子


泣かないで
泣かないで

痛いよ

2003/09/11 (Thu)

[63] 過食
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おしこんだ
キリキリ痛む
のみこんだ
味はしない
隙間は埋まらない
これじゃだめ


またおしこんだ
のみこんだ


天にまします神様
感謝をする間もないのです
だって突然やってくる
とめどない焦燥感


そしてまた
おしこんで
のみこんで
かろうじて噛砕いて

2003/12/06 (Sat)

[64] ばんばんばん?
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めいめいめいめい
めいきゅういり?
ふぅふぅふぅふぅふぅ
ふくつうだ
ばんばんばんばん
Bang!!
ぼくに
Boo!!
そしてわたしは
私上最強嘘つきマシーン

きみとすごす
きみょうな
きゅうじつ
きちくなわたしは
キテレツに悔い放題


ばんばんばんばん
おなかをばん

なくしてしまえ

そして
わたしは
私上最悪嘘つきマシーン

2003/12/07 (Sun)

[65] こい
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尖らせてみたけれど
マシュマロみたいだね
って彼が言ったから
つやつやグロス
シュガーの味で
指でなぞっては舌なめずり

ぽっかり穴が
体のまん真ん中に
風は通らない
そこは私空間異次元宇宙
彼の熱い手が這って
おへそをとんとん
するんだけれど
まだあーけない

まだあーげない

彼は私のシュガーをなめた

まだあーげない?

2003/12/08 (Mon)

[66] 悲しいの
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ぱんっ
て 膜がはった
君がかすんだ

ひっかいて
ゆさぶって
破れるの?
待つの?

…悲しいの

ふぅっ

息をふきかけたよ

…悲しいの


私はうつらない
私はうつらない
かすんだ向こうの
まんまるな瞳には
うつらない
うつらない

…悲しいの

2003/12/09 (Tue)

[67] るるる
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くるくるるるる
君がつぶやいた
るるる
るるる
るるるるる

しがみついたティーンエイジにキリキリいわせて私は飛んだ
翼は生えない痛みが逃げた?
るるる
るるる
手のひら大きく大きくあしかきぐんぐん
ゆらゆらゆれる
ぐらぐらの太陽に
さようなら
さようなら

るるるるるるる
彼が泣いた
中身が溶けた

2004/02/21 (Sat)

[68] 
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血が溶け合って君に出会った
おいしいおいしい真っ赤なスープ
カラダは一個
そうきまったあの日から夜は長い

血が溶け合って君に触れ合った
おいしいおいしい真っ赤なスープ
味わって
月は無視して目をつぶろう

そう
きたない指だから
触れちゃわないようにくわえてた
あの頃
にじむまで噛んで太陽をにらんだ

真っ赤がこぼれて
君に出会って
太陽は照らすよ
真っ赤に照らす
だからいつだってしがみつく

ハニー傷つけないで
指先なめて抱きしめた

月が見てる
怖くない
指はもう痛くない

2004/03/11 (Thu)

[69] 発熱
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揺らぐ
唇の
虚ろな
感覚にて

あえぐ
彼方に
つかむ
君の

揺らぐ
唇の
虚ろな
感覚にて

あえぐ
彼方に
つかむ
君の

君の
君の
君の

鼓動をもらうわ
ヘッドホンは貴方に返す
鼓膜が破れる音に似てるの
私を救うからでしょう?


君の
君の
君の

2004/04/29 (Thu)

[70] ひい癖
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風を通したら喉がひいひいした
君はまだまだウチになってる
そうつぶやいて
ひいひいひいひい


太陽をみても大丈夫
もうくらまないから
君はウチから開放されるよ
そうつぶやく
ひいひいひいひい


ひいひい
すきまを閉じて
ひいひい
いつだって逃さないで
ひいひい
泣いてるんじゃないよ
ひいひい
これは一歩踏み出した証

2004/05/14 (Fri)

[71] カエルのウタ
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ある日目が覚めたら僕はカエルになっていた。
カエルの気持ちはわからない、だけど僕がカエルなんだ。

君のもとへ急ごう。
かけ足で飛んで行くぞ。
けれど僕はカエルなんだ。かけ足はできないぞ。
ぴょんぴょんぴょんぴょん。

君は僕に気が付くだろうか。
二人の愛を信じよう。心に深く刻み込もう。
僕はカエルになったけど、君への愛はかわらない。
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん。

僕は君を見つけた。
光の中でいっそう眩しい君がいた。
さぁ飛び込むぞ。君のもとへ。
僕はカエルなんだ。
精いっぱいのジャンプで君へ。
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん。

人間見た目じゃないってのは誰がいった。
そういう君らは振り回されてるぞ。
見た目が変われば愛は届かないんだって。
どんなに深くてもカエルじゃ駄目だって。

君はきゃぁとかわいい悲鳴をあげたんだ。
きゃぁといいながら僕をつまんだんだ。
僕は精いっぱいの愛を伝えたさ。
げこげこげこげこ。
カエルになっても愛はかわらないから
げこげこげこげこげこげこげこ。

君はきゃぁと悲鳴をあげたんだ。
きゃぁといいながら僕をつまんでなげたんだ。
そして君のかわいいあんよが僕のうえにおりたんだ。
げこげこげこげこげこげこげこ。

真新しい君のハイヒールに緑色の模様がついたよ。
それは僕の愛の証。
カエルになった僕の愛の証。
げこげこげこげこげこげこ。
真新しい君のハイヒールに僕の愛の証。

2004/06/08 (Tue)
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