詩人:微笑人 | [投票][編集] |
ママの涙は果物ナイフ
小さな刃で優しくえぐる
ざくざくざくざく
痛い
痛いよ
痛いよ ママ
ママの涙は果物ナイフ
血が出てきた
滲み出して
流れる 流れる
ごめんね
ごめんね
ごめんなさい
ママの優しい腕に囲まれて
その優しさゆえにもがくこともできず
わたしはいい子
泣かないで
泣かないで
痛いよ
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おしこんだ
キリキリ痛む
のみこんだ
味はしない
隙間は埋まらない
これじゃだめ
またおしこんだ
のみこんだ
天にまします神様
感謝をする間もないのです
だって突然やってくる
とめどない焦燥感
そしてまた
おしこんで
のみこんで
かろうじて噛砕いて
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めいめいめいめい
めいきゅういり?
ふぅふぅふぅふぅふぅ
ふくつうだ
ばんばんばんばん
Bang!!
ぼくに
Boo!!
そしてわたしは
私上最強嘘つきマシーン
きみとすごす
きみょうな
きゅうじつ
きちくなわたしは
キテレツに悔い放題
ばんばんばんばん
おなかをばん
と
なくしてしまえ
そして
わたしは
私上最悪嘘つきマシーン
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尖らせてみたけれど
マシュマロみたいだね
って彼が言ったから
つやつやグロス
シュガーの味で
指でなぞっては舌なめずり
ぽっかり穴が
体のまん真ん中に
風は通らない
そこは私空間異次元宇宙
彼の熱い手が這って
おへそをとんとん
するんだけれど
まだあーけない
まだあーげない
彼は私のシュガーをなめた
まだあーげない?
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ぱんっ
て 膜がはった
君がかすんだ
ひっかいて
ゆさぶって
破れるの?
待つの?
…悲しいの
ふぅっ
て
息をふきかけたよ
…悲しいの
私はうつらない
私はうつらない
かすんだ向こうの
まんまるな瞳には
うつらない
うつらない
…悲しいの
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くるくるるるる
君がつぶやいた
るるる
るるる
るるるるる
しがみついたティーンエイジにキリキリいわせて私は飛んだ
翼は生えない痛みが逃げた?
るるる
るるる
手のひら大きく大きくあしかきぐんぐん
ゆらゆらゆれる
ぐらぐらの太陽に
さようなら
さようなら
るるるるるるる
彼が泣いた
中身が溶けた
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血が溶け合って君に出会った
おいしいおいしい真っ赤なスープ
カラダは一個
そうきまったあの日から夜は長い
血が溶け合って君に触れ合った
おいしいおいしい真っ赤なスープ
味わって
月は無視して目をつぶろう
そう
きたない指だから
触れちゃわないようにくわえてた
あの頃
にじむまで噛んで太陽をにらんだ
真っ赤がこぼれて
君に出会って
太陽は照らすよ
真っ赤に照らす
だからいつだってしがみつく
ハニー傷つけないで
指先なめて抱きしめた
月が見てる
怖くない
指はもう痛くない
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揺らぐ
唇の
虚ろな
感覚にて
あえぐ
彼方に
つかむ
君の
揺らぐ
唇の
虚ろな
感覚にて
あえぐ
彼方に
つかむ
君の
君の
君の
君の
鼓動をもらうわ
ヘッドホンは貴方に返す
鼓膜が破れる音に似てるの
私を救うからでしょう?
君の
君の
君の
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風を通したら喉がひいひいした
君はまだまだウチになってる
そうつぶやいて
ひいひいひいひい
太陽をみても大丈夫
もうくらまないから
君はウチから開放されるよ
そうつぶやく
ひいひいひいひい
ひいひい
すきまを閉じて
ひいひい
いつだって逃さないで
ひいひい
泣いてるんじゃないよ
ひいひい
これは一歩踏み出した証
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ある日目が覚めたら僕はカエルになっていた。
カエルの気持ちはわからない、だけど僕がカエルなんだ。
君のもとへ急ごう。
かけ足で飛んで行くぞ。
けれど僕はカエルなんだ。かけ足はできないぞ。
ぴょんぴょんぴょんぴょん。
君は僕に気が付くだろうか。
二人の愛を信じよう。心に深く刻み込もう。
僕はカエルになったけど、君への愛はかわらない。
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん。
僕は君を見つけた。
光の中でいっそう眩しい君がいた。
さぁ飛び込むぞ。君のもとへ。
僕はカエルなんだ。
精いっぱいのジャンプで君へ。
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん。
人間見た目じゃないってのは誰がいった。
そういう君らは振り回されてるぞ。
見た目が変われば愛は届かないんだって。
どんなに深くてもカエルじゃ駄目だって。
君はきゃぁとかわいい悲鳴をあげたんだ。
きゃぁといいながら僕をつまんだんだ。
僕は精いっぱいの愛を伝えたさ。
げこげこげこげこ。
カエルになっても愛はかわらないから
げこげこげこげこげこげこげこ。
君はきゃぁと悲鳴をあげたんだ。
きゃぁといいながら僕をつまんでなげたんだ。
そして君のかわいいあんよが僕のうえにおりたんだ。
げこげこげこげこげこげこげこ。
真新しい君のハイヒールに緑色の模様がついたよ。
それは僕の愛の証。
カエルになった僕の愛の証。
げこげこげこげこげこげこ。
真新しい君のハイヒールに僕の愛の証。