詩人:微笑人 | [投票][編集] |
雨のあがった火曜の午後は ホットサンドとハチミツつついて
お鼻下のミルクひげがかわいらしい君の瞳の奥は 虹のあがった楽園だってさ
星になった人がね、このまるい世界に恋したと教えてくれたよ
だからゆったりとソファにもたれて まるい世界に 感謝 こぼした ミルク のように
雨のにおい火曜の夜は ほっぺくっつけあって ホクホクスープで
子犬のペギーがすねるもんだから 少し寒いけどお散歩に出ようか
星になりたい人がね
このまるい世界に恋してると教えてくれたよ
だからペギーの耳裏をせっせと掻いてあげたんだ
このまるい世界と 君と ペギーに 感謝 こぼれたミルク味で ね
星になるときは
このまるい世界
忘れないように
忘れないように
君と ペギーと 雨上がりに虹がかかること
それだけでも
忘れないように
忘れないように
忘れないように
忘れないように
…
…
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遠いお月さん 浮かべながら歩いてたら
真っ白な猫がこっちを見てたよ
うぅんと そうか 僕らは足をどろんこにして空を眺めてるわけだよな
あーあ 蜃気楼のリズムで飛べたらなぁ
きみは僕を見つけられるのかなぁ
蜃気楼が消えたらなぁ
僕は君に会いに行けるかなぁ
黒い猫は僕を見つめてる
あいらびゅー と
あいらびゅー と
聞こえたような そうじゃないような
ん〜ん ながいながい人生だよ
横たわって 観音様見習って
笑って笑って
あーあ 蜃気楼のリズムで飛べたらなぁ
きみは僕を見つけられるのかなぁ
蜃気楼が消えたらなぁ
僕は君に会いに行けるかなぁ
ばいばい シロもクロも
蜃気楼になったよ
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爪の先が黒く裂けてさながらフォークとでもいいましょうか
きみの襟足をこいつで掴んであとは剥ぐだけ
それはさながら最後の晩餐でしょう
きみが空っぽになるならば私は焼かない
どうか逃げずに私の中へいらっしゃいよ
マリアは痛悲な涙を流したでしょうが
私は最高に幸せで笑みを隠せません
逃げずにいらっしゃいよ
私が突いて裂いて焼いてあげましょう
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うつろうつろにうっつりと
あんたに触れたいあたいが懺悔
わるうござんすよ
悪魔が笑ってね
やはりあんたにとりつきたがる
わるうござんした
うっつり懺悔で悪魔も
逝きよし
笑いよし
わるうござんしたよ
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イエス
それ、知ってます
君と揺らいだ午後の話だ
イエス
これ、覚えてます
私と溶け合った部屋の名残だ
イエス
返事、しときます
誰も聴いてはくれませんが
イエス
イエス
イエス
また私は一人になりました
イエス
知ってるつもりです
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蹴り上げた背中にヒトシオの隙間っ風
唇の端っこはまだまだ閉鎖解禁百日前
だって君にはママがいるから一人前?
いない
いない
いない
足首裏の背伸び骨がガチガチてめぇ
男前は泣かずに蹴り上げ
そうでもない君はやっぱり半人前
でしょ?
まだまだ鳴らない
まだまだ成らない
まだまだだ
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ある日目が覚めたら僕はカエルになっていた。
カエルの気持ちはわからない、だけど僕がカエルなんだ。
君のもとへ急ごう。
かけ足で飛んで行くぞ。
けれど僕はカエルなんだ。かけ足はできないぞ。
ぴょんぴょんぴょんぴょん。
君は僕に気が付くだろうか。
二人の愛を信じよう。心に深く刻み込もう。
僕はカエルになったけど、君への愛はかわらない。
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん。
僕は君を見つけた。
光の中でいっそう眩しい君がいた。
さぁ飛び込むぞ。君のもとへ。
僕はカエルなんだ。
精いっぱいのジャンプで君へ。
ぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょんぴょん。
人間見た目じゃないってのは誰がいった。
そういう君らは振り回されてるぞ。
見た目が変われば愛は届かないんだって。
どんなに深くてもカエルじゃ駄目だって。
君はきゃぁとかわいい悲鳴をあげたんだ。
きゃぁといいながら僕をつまんだんだ。
僕は精いっぱいの愛を伝えたさ。
げこげこげこげこ。
カエルになっても愛はかわらないから
げこげこげこげこげこげこげこ。
君はきゃぁと悲鳴をあげたんだ。
きゃぁといいながら僕をつまんでなげたんだ。
そして君のかわいいあんよが僕のうえにおりたんだ。
げこげこげこげこげこげこげこ。
真新しい君のハイヒールに緑色の模様がついたよ。
それは僕の愛の証。
カエルになった僕の愛の証。
げこげこげこげこげこげこ。
真新しい君のハイヒールに僕の愛の証。