ホーム > 詩人の部屋 > 雪 刀寿の部屋 > 一緒に泣いてくれる人

雪 刀寿の部屋


[156] 一緒に泣いてくれる人
詩人:雪 刀寿 [投票][得票][編集]

さみしかった
悲しかった
泣きたくて泣けた日



くやしがる胸ふるえ
なだめるように雨降り
のどの嗚咽 いっぱい


とける湯気 耳すじを這い、

闇に浮かぶ ほの白い歯ぎしりが、
不意に 赤く燃えた


一緒に泣いてくれる人 大切に・・

たっぷり落ち込んだ
    崩れ落ちた

泣く以外 なにも見えなかった

あの夜も この夜も

一緒に泣いてくれた君を  こよなく いとしく思う


君なしでは ゆけなかった  渡り廊下や広いロビー
今も 僕からの「ありがとう」が、若葉風に揺れてる

2008/06/21 (Sat)

前頁] [雪 刀寿の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -