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万田 海斗の部屋


[308] 輝く白い季節に
詩人:万田 海斗 [投票][編集]

暖かい白が
ぼくの くらい影を 光らせ

 愛を そっとほとばしらせて欲しい

君の指のはらの、淡い声で


パールのような、雪肌
その横顔の ほてりが、
急行列車の 悲鳴で 飛ぶ 夜


熱いホワイト
命を飛ばし、人々は急ぐ

すさんだ鼻息を、湯気に曇らせ

ほのかな夢は、遠い花火なのに
夏が来なけりゃ、感じられないのに

あわてて つかもうとする炎の冬に

優しさを ひとしずく、
雪のこなの とける音に

   君のキス

泣かない一歩手前


暮れのテレビの、ただ色艶をぼうっと眺めて
ベビーに戻って、ゆっくり熱を見よう


  汚職がどこに流れたかなんて、悔しがらずに


ただ、石油が燃えるヒーターを喜んで

2009/12/10 (Thu)

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