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万田 海斗の部屋


[329] 春に まぎれこもう
詩人:万田 海斗 [投票][得票][編集]

たまには離れよう って言って、 そのまま 遠く・・・・切なく 寂しくて、悲しかっただけ    生涯が 過ぎ去った


にじむ涙は、月が思う 波しぶき    かすむ海に 流れる 残念な 怨み演歌


あぁ、
皆んな 家族で 笑う日々なのに、  ぼくだけ  じっと ふるえる
見る夢も無い 白いだけの冬を 見送り、 今度の春も また 淡い・まぼろし 


詩で踊った
愛を語った
それが ほどけて、ゆるんで、おちた

ただ、今は、もうすぐ やがて来る 春に成って、ほのかさに薄くまぎれたい

春に とけ込んで、流れて、ひろがるぞーー
桜の匂いで まろやかに吹かれ、 甘い はしゃぎ声に消えかかり・・・・・   そっと悲鳴で、ため息 ほほえみ、

2010/02/24 (Wed)

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