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雪 刀寿の部屋


[349] 田舎の深夜
詩人:雪 刀寿 [投票][得票][編集]

暗闇で 手を つなげない
くちびるも 濡れずに、海辺を漂うだけ

そんな田舎の、夜の夏前

色気がない
失恋しそうな緊張感がない
悔しさもない、激しさもない

ただのんびり



こうして、一緒にいて、何か 話すこともないけど

時間だけが、のほほん と過ぎゆく

のどかな涼しい風を 肌に受けて

ちゃんと ずーーっと寄り添えるかの約束も
するだけ なんぞや・・・無駄な感じ



「女は、そのまま  素朴が、可愛い」
なんて、分かったようなことゆってみて、
あなたに 自分をアピールしてみる


タハハ・・

少しは出来たかな?男を演じられたかな?
心配で

じっと胸にためた 涙は、夜空に舞い、宇宙に先へ行く

死んだら、今の 蒸発した涙を 追いかけて、ゆくんだよ ね
ぼくら

プレゼントは、この、ゆるさ
どうにでもしてくれっていう
ゆるやかで、地味な、  にぶく ゆっくり な のろまさ
トロトロ・・・トトロ・

2010/05/19 (Wed)

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