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万田 海斗の部屋


[532] 身体をここに持ってこられている。
詩人:万田 海斗 [投票][編集]

運ばれたぼくの心身はここで解体されて

社会にさらされ、どう使われようか試されている

さみしがっている暇はなく、
忙しくコキ回され、
今日も娘がカマをかけた

 もう孫の顔を見るときに、まだ恋人の内面も具体的でない

遠く遥かな印象だけがしるされたハートソフト

 
 ペッしゃんこに圧縮された自由は、
 雄弁に語るには人の息がかかりすぎている

愛も借り物

ただ静かに 君から褒美された話しかけだけが、
ふつふつ・・・無言で暑い熱を伝えていて、
 嫌でも好きでも夏に焼けた海行きのコンクリート駐車場あたりで 燃える胸の中に飛び込んでくる願いだけ・・・涙と汗と血が混じって入ってきそうなんだよ


2013/03/08 (Fri)

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