切なさでひらいた傷に

涙がしみて

胸が痛い

この傷を癒せるのは

あなただけなのに…

あなたがあたしに

一つだけ望んだことは

そんなに難しいことじゃなかったのにね

あたしには叶えてあげられなかった

だからせめて今は

あなたのために笑うよ

愛が足りないわけじゃない

けれど二人の道はもう

交わることはないみたい

視界に広がる分かれ道を

涙をこらえて睨みつけ

例えこれが平行線でも

あたしは

明日に夢を見る

希望という名の下に

その腕の中でだけ

存在する価値があればいい

いつだってあなたの体温を感じたいの

だからその手を離さないで

今のあたしにはこれがすべて

大丈夫だよ


この世が汚れて見えたとしても
それが全てじゃない

誰かに裏切られたとしても
誰もが身勝手でも


大丈夫。


どんなに闇に覆われてたとしても
光はあるから


人なんてキレイな生き物じゃない


それでも
そんな中から誰かを思いやる気持ちだとか
優しさなんかが生まれたとしたら

それはきっと
何よりも勝る光だと思う
闇を照らす光だと思う


だからあたしは信じるんだ
だからあたしは諦めないんだ
キラキラ輝く光を
あなたの胸の内にある光を

あたしが上手に嘘をつけたら

あなたはご褒美にその笑顔をくれますか？

この想いを隠しとおせたら

笑い続けてくれますか…？

口は悪いし
素直じゃないし
子供っぽいし
怒りっぽい
なのになんでそんなに可愛いかな

いつまでも眺めていられたら
そう願わずにはいられない

甘く優しい夢をあなたに
祈りと共に口づけを…

あたしは今日泣きました

戻れない昨日と

あなたのいない明日を思って

あたしは今日泣きました

思わず口をついて出た
彼女はあなたを裏切ったんだよ？

うん、そうだね…。

そう言ってあなたはまた
遠くを見た

もう戻らない
影を追って

孤独より
裏切りより
失ったことが
あなたは何より痛かったんだね。

亡くすことに比べたら
失くす痛みなんて他愛ない

そう言ったあなたの横顔を
あたしは今でも覚えてる

そこで見てくれてますか？

声にならない想いが
あなたに届きますように