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PEACEの部屋


[18] 涸れる声
詩人:PEACE [投票][編集]

星と月は雲に隠れ
貴女は心のままに叫んでいる

微かに目覚めた赤と黒の意識に私の心は浸食された

声は涸れる…

失い後悔した 涙を呑んで
冷めていく濡れた躯を抱きしめ私は今夜空を仰ぐ
貴女は微かに微笑を遺した

星と月が瞬く空の下であの日貴女は静かに眠り
振り返るといつもセピア色した過去だけが私を包む
声は涸れた…

どれほど求めようと還らない
抱きしめた貴女の冷たい躯に頬寄せて
記憶の貴女は冷笑を浮かべる

キツく閉じた瞳
唇 心 貴女の全てが愛しい

失い後悔した 涙を呑んで
冷めていく躯を抱きしめ今夜空を仰ぐ
貴女は何故最後に微かな微笑を遺すの?
この胸いつまでも締め付ける

失い後悔した 嗚咽を漏らして
涸れた声はサヨナラの代わりになり
僕のもとへ罪と罰を遺した

2005/08/15 (Mon)

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