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颯爽の部屋


[4] 永遠
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君は空を見上げる
1日の始まり
それは流れゆく日々の続き

降り注ぐ朝陽
澄んだ空を見上げて
君は
今日も当たり前に歩き始めるんだね
いや
歩き続けるんだね

思い描いたように
歩けなくても
思い描いた自分を捨てられないまま
とにかく君は歩き続ける
続けるのは嫌だけど
終わるのも怖いんだね
結局なにもできずに
歩き続けるんだね
君は
それを『永遠』と呼んだ

君の求める正解は
此処にはないって分かっているから
分かっているのに
踏み出したその足を止められないまま
悔しさを胸に秘めて
君の『永遠』は続いてゆくんだね
思い描いたその先を
この空に託して


悔しさはやがて悲しみに変わって
きっといつか
懐かしさへと変わってゆくのだろう
その時君は
思い描いたその先の終わりを知るのだろう
その時君は
それでもこの空を
見上げることができるのだろうか

どんなに納得しても
決して消えない感情がある
流れゆく日々の当たり前さに呆れながらも
それでも君は歩き続けるんだね

忘れたいことって
なんだっけ?
忘れたくないことって
なんだっけ?
忘れられないことって
なんだっけ?

後悔ってさ
今までも
これからも
沢山積もってゆくのだろう
それでも日々は続いてゆくんだよ

それを君は『永遠』と呼んだ



思い描いたその先を
『永遠』という日々の中で
君はいつか忘れてしまうのかな?
思い出せるのかな?
懐かしんだりするのかな?

だから

忘れてしまう前に
忘れないように

僕は

君を抱き締めるんだ



2007/02/03 (Sat)

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