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MOOの部屋


[3] 秋風
詩人:MOO [投票][編集]

ふと
私の髪をなびかせた風が

いつのまにか
冷たかったのです

何かを思い出して
私は悲しくなるのだけれど
何を思い出したのかが
わからない

何が悲しいのかが
わからない

ただ
寂しくて

ただ
悲しくて


けれど風は
変わらず冷たいまま

私の頬を撫で
すり抜けてゆくのです


私は一人

また一人で

おいてけぼり


秋の空を見上げるのです

2005/09/25 (Sun)

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