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緋文字の部屋


[131] 劣情
詩人:緋文字 [投票][得票][編集]

まなこ遭わせれば
そこに女が在って
捕らえようにも
引きずり出せず
のうのうのさばる女
ここにおる限り
お前には届かんと
言わんばかり
一瞥したきり
こちらには目もくれず

そこにおる女ぬくぬくと
心地がよさそうで
脳裏に焼き付く白い太腿
恨めしい、と唇噛んだ

眼前の鏡にうつる女
よくよく見比べてみても
見開く眼、唇の紅さは強くとも
その女と爪の型まで姿は似ていて、反る足指
チラつく残り画に
キィィと袖を噛んだ

何が違うのか

あの場所へ移りたい


まなこの主が
勤めのように努めてくれる御蔭で、おる女も忌ま忌ましい顔付きで居られるだけなのだ

何が違うと言うのか

このまなこに映る女
あの場所の女とは似て異なる


早う あの女の姿が見たい

2007/01/17 (Wed)

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