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緋文字の部屋


[135] うらさびし
詩人:緋文字 [投票][編集]

こんなに
晴れていては 空
見上げずには
いられない
あなたもきっと見ていると
慕う人がいれば
誰しも思う

あんなに
晴れやかだった空模様
日のつとめを終える頃
すっかり覆われてしまって

いってきます、

空に見つけた 想い人
暗くなってもまだ探すのは
私ばかりではないでしょう

いつまで待っても
変わらずに
いつまでたっても
こみあげるから
足元たよりない夜道でも
かまわず
空ばかり見てしまう

想いは
小さくも
大きくなり過ぎもせずに
この私のまま
あなたの傍に
いてくれてるかしら

まるで
手にしたようであっても
寸分違わず
そのまま、
なんて
私にだって 難しい


そちらで雪が降ったころ
こちらは雨で
淋しくなるの


風にまじって
とんできて
頬にとまった
小さな雨粒

あなたもそんなものに
心淋しさを すこし
感じているといい

2007/02/27 (Tue)

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