散歩に行こうと手をひく君に寒いから嫌だとこたつにもぐった星がきれいだね なんて楽しそうに言う声にそんなに見えないよと意地悪に返したあたしは あたしが嫌いだよと寂しく笑うから僕は好きだよ、とそうして また負けたことに気付くのだけど寒いねって嬉しそうなくちびるを暑いって答えるかわりにふさいでみせた
[前頁] [悠月 の部屋] [次頁]