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望月としあきの部屋


[8] あるべき欠点
詩人:望月としあき [投票][編集]

みんなと同じように 
できないことがあったとしても
悩む必要なんてないよ
へこんだ部分は どこかがふくれて
いくことが決まっているんだ
そうでしょ そうでしょ
誰もができない部分ある
それを責めたって何も始まらない

人に欠点があるのは
すべてをうまくできないようにするため

人に欠点があるのは
ひとつの得意なことを伸ばすため


誰かを責めることでの
欲求不満の埋め合わせ
誰かを怒ることでの
ストレス発散の埋め合わせ
「できないことが多いほど
 人に優しくなれる」
できるようになったら 成長で
さらに優しくなれたらなら 
それはきっと 「大人になる」と呼ぶのでしょう

人に欠点があるのは
誰かに優しくなれるため

人に欠点があるのは
ひとりで生きていかないようにするため



「あばたもえくぼ」と昔の人は言った
好きになれば 欠点をも愛せる
自分自身の欠点は
自分自身を愛せれば
それを宝物だと思える
誰かの欠点を 誰かの失敗を
「支えなきゃ」って思えるなら
そこに愛があるって証拠でしょう

人に欠点があるのは
それを支える誰かに出逢う為

人に欠点があるのは
それを埋める誰かに出逢う為

2019/10/05 (Sat)

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