詩人:望月敏彰 | [投票][編集] |
なくしたものがあったから
手に入れられたものがあった
うすうす勘付いていたけれど
どこか信じたいという気持ちがあった
きっかけはいつも傷ついた心から
人間は強くも弱い
だからこそ負けたくない力が
新しい自分を生み出してくれる
悔しさ 辛さ 苦しみ 悲しみ
底から這い上がるときに
人間は底力というものが出てくるんだ
もう戻らない
これだけ光の見えない道を歩いて来たんだ
「やっと」自分の心が自分を許したとき
はかりしれない力が背中を押してくれた気がした
誰かに言う必要はない 無謀 無茶
無理 無目的というお決まりの言葉が嫌いだから
応援してくれる一人がいさえすればいい
結果は人の為で道のりが自分の為だったりする
複雑に絡み合う 性格や得意な分野
簡単には見つからない進む道
外的情報に惑わされ
地に足がつかないと心が悲鳴をあげる
未来の自分が「どうせ」と言う
今なら「どうせ」のあとには
「やるんだったら叶えようぜ」と続けられる
やっぱりこれが好きだと思えるもの
頭の片隅にずっとあるもの
未来への難易度を知り
描いては消し描いては消していた
それはどこからか聞こえた
「できるわけがない」という天の声
不遇から立ち上がった人に目を向けろ
自分もできるって思えてくるから
同じ人間 できないわけがない
そう思えたとき私は成長できるような気がした
できなかったことができた喜び
それすらをも忘れていた
いつからできない人間と決めつけた
もう人のせいにするのはやめよう
人の「できない」を聞いたところで
能力が吸い取られるわけじゃないんだぜ
自分の「できる」を信じろ
できると思わなきゃ車の運転だってできやしない
乗って転んで
いつの間にか乗れた自転車のように
続けていれば
そのいつの間にかが必ずやってくる
人と比べて遅い早いは関係ない
信じて進み続けろ
あなたはあなたの道を
私は私の道を行くんだ
誰に何を言われようと
自分の手でつかみ取るんだ
影の努力を楽しむんだ
批判を聞いている暇はねえ
これだけ条件が揃っているなら
進んでいくしかないだろう