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[117] カス野郎より愛を込めて
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自分は好かれている
なんて その気になって

延々聞かされたのは
全く予想もしない
別の男の話…

まるでこちらの気持ちを逆撫でするような言葉の数々



人の気も知らす
待っていたのは
打ちのめされる
受け入れ難い
辛い現実と
意地になって
言えない自分の本音


いい気になってた

自惚れていた


相手は自分のコト

好きでいてくれたと
ばかり思ってた


でも 現実はそうじゃなかった


俺は彼女にとって

誰でもいいと 考えてたうちの一人でしかなかった

俺はただの
惨めな
惨めな
カス野郎

人前で素直に
なれない
ちっぽけなプライドが勝る
くだらないカス野郎
傷付きもする

不死身なんかじゃない

不器用で意地っ張りなカス野郎


悩みもする

呼吸もする

自分に嫌気がさすコトもある
ただのちっぽけな
カス野郎

そんな俺でも
君にだけは
分かって欲しかった…のに

魔法に掛けられたかのように言葉にならずただ打ちのめされるのみ


やり場所のない苛立ちと

耐えきれない孤独を抱え

憂鬱で眠れぬ寝床に入る
惨めなカス野郎



本気で好きだったんだよ

誰に理解されなくとも

君にだけは分かって欲しかった。


でももう泣かない

悔しいけど
オトコだから

だから
涙を吹いて

敢えて言おう



さよなら

カス野郎より

愛を込めて

2008/12/08 (Mon)

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