詩人:青央紗 | [投票][編集] |
描かれた偽りの固定観念
奇妙にもここまで君は疎かな態度で生きてきた
君は今争いの場に登場する正義の自意識過剰な後始末の出来無い自惚れ屋
君を私は疎んじる
そうでもしなきゃ…甘ったるい顔がケースにキレイに収納されている美しく圧迫されて 羽を生やして飛んで空を空の中を飛びたい今すぐに 君は悪い女の子なんだよ、不必要さを求める事無くここまで来たからなんだって 明日に誰かの繊細さを殺戮のごとく叩きのめしに来る
着の身着の儘で私は生きている
誰が生きるに値するかなんて、その質問が飛び出るのはコンプレックス
あなた方のおもりはごめんなの 諦める事 絶望しなさい もちつもたれつ 起爆剤をこの心に埋めたのは誰
争いの横で朝、目が覚める子供を抱き上げ誰かの目を開かす 私にも朝、目覚めた時の幸福が欲しい
冬の青い空、私の友達は手袋の中に、甘い夢と暗い夢を。透明の雪を歩くの 黒い木が悪魔に見えるの。氷ったまつ毛で天使は私達を見透かし大地に沈んで行く 潜り込む気持ちの悪いぐらいに 音が耳をなめてるみたい 月の光が何なのか疑問に思いながら 傷みで泣くイモ虫を寝かしつけて
心に抱くのは私に家族がいない事で 砂の蜂に時たま晒される 笑った事の無い瞳の少女を笑わした仔鹿はお父さんに銃殺されていた 私の手の平に花が咲いて青い花ビラは空か湖に透けて行くように溶けて失う 冷たい純粋な肉体は誰の許しも無く無視されて光の速度で魂は大動脈を断ち切られ水と光が混ざってここを失う 流れ星を飲み込んでみんなの願いを消しとってしまった犬はご主人様に捨てられて私達は途方に暮れる彼女の腕から流れ出る言葉はこの世を作った部品 青い最上階の置き去りにされた抜け殻でできた観覧車の中で錆びた地球は忘却の地位に。氷ついた君の牙は空を越えてく。青い空の痛みは皆無。私は今もひしめき合うボロボロの中で傷が鳴り合う