詩人:青央紗 | [投票][編集] |
そして明くる日
私は風船のような
あなたをわざと
放した
空からキラキラ金属音のような君が鳴り響き
私の心臓は少しずつ成長している
冷たい雨に震える気持ちはとても甘い物に変化した
ふと懐かしくさみしさもある
違う世界が生まれ出す
与えられ吸収され
覚えたて
柔らかい君の渦巻きに巻かれて
中心まで辿り着いてバネに乗り私はあなたから飛び立った
違う世界への一歩は確実に素晴らしい
剥がれ落ちた奇跡
の中身は私を私へと導く
ちらつく思い出のあなたとの長い話は優しい温度だった
私はあなたと言う風船をわざと手から放し
空の奥に行き見えなくなったら
自分の力で地上を歩いた
いつまでもあなたは私の愛の象徴