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青央紗の部屋


[21] 羽根で離れる時
詩人:青央紗 [投票][編集]

そして明くる日
私は風船のような
あなたをわざと
放した

空からキラキラ金属音のような君が鳴り響き

私の心臓は少しずつ成長している

冷たい雨に震える気持ちはとても甘い物に変化した

ふと懐かしくさみしさもある

違う世界が生まれ出す

与えられ吸収され
覚えたて

柔らかい君の渦巻きに巻かれて
中心まで辿り着いてバネに乗り私はあなたから飛び立った

違う世界への一歩は確実に素晴らしい
剥がれ落ちた奇跡
の中身は私を私へと導く

ちらつく思い出のあなたとの長い話は優しい温度だった

私はあなたと言う風船をわざと手から放し

空の奥に行き見えなくなったら

自分の力で地上を歩いた

いつまでもあなたは私の愛の象徴


2005/12/25 (Sun)

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