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青央紗の部屋


[65] ロードムービー
詩人:青央紗 [投票][得票][編集]

それは優しい風みたいに

子供の頃に嗅いだ母親の香りのように

友達の笑顔のように
たったひとつ


朝日が浄化作用を私に促した

寒さで息でキラキラ白くぼやけた視界

君の柔らかい肌の上でヒゲがチクチクした

たったひとつが渦巻いたら

それ程に大きな力は存在しない

たったひとつが幸せを呼ぶ

君のたったひとつが誰かを暖める

忘れてはいけない

たったひとつの笑顔
痛みは絶えない物

だから痛みを耐えるのもダメな事

慣れは恐ろしい

止まると何も無いから

私は私を終われない終わらない


2006/11/20 (Mon)

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