詩人:NZO | [投票][編集] |
雪が溶ける
雪が溶ける
何かを忘れてく
キミの様だ
花が咲く
花が咲く
何かに捧げる
ボクの様だ
薄紅色に隠したサヨナラ
優しい唇に白く日差し
今を
この今を
掴めない汚れた僕の手
キミを
あのキミを
守れない脱け殻の僕の体
春が来る
春が来る
何かを思い出す
ユメの様だ
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あの子は何て嘆くのか
かけがえの愛を失った故郷を前にして
あの子は何に嘆くのか
触れ合えないという、現実は脳を蝕み始める
過去の楽しい一時を思い出す
そうだね
あの時も大きな愛に包まれていた
今日までの悔いるべき事を思い出す
そうだね
そんな時も愛は包んでくれていた
だけどさ
愛は死なないよ
決して無くならないよ
君の胸をそっと包んでいるさ
あの子もきっと信じてる
愛はきっと包んでる
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種がようやく芽を出し
茎が力強く伸びる
葉は日の光を浴び輝き
根も負けじと逞しく支える
やがて蕾が天に顔向け
大輪の花を咲かせる
そして
散るんだ
太陽と雨の恵みを受け
散るんだ
俺もそれでいいや
俺はそれがいいや
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シケた面してんなよ
そこがお前の良い所
小さい事で泣くな
それもお前の良い所
こんな時代
こんな俺達
言い訳なんかしねぇー
お前に
背中を強く殴られた
夢を高く掲げた
俺の
背中を強く押してくれ
今日はバカに笑おうぜ
そこが俺等の良い所
なんだって捨てたもんじゃない
それが人生の良い所
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見えないモノを探して
途方に暮れたの
あなたの心は一体、どんな形?どんな色?
見えないモノを探して
途方に暮れたの
あなたの未来は一体、輝いてるの?暖かいの?
真っ青な空の下
真っ赤に頬を染めながら駆け回る
見えないモノを見つめて
私はあなたが好きなの
私の心はたぶん、あなたの形、あなた色
私の未来はきっと、輝いたあなた、暖かいあなた
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星は光る
淡く、淡く
今日が終わる
痛く、痛く
何が理解できた?
何を否定する?
何の為に?
何の為に?
首にぶら下げた鉄屑
込めた願い
星空の下に
僕は泣く
星は光る
強く、強く
僕は生きる
弱く、弱く
命が理解できた
悲観を否定する
君の為に
君の為に
背中に張りついた不安
力強い眼光
奇跡の下に
君を抱く
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干し芋みてぇーな面すんなよ
汚れたお前の手の中には
誰も知らない夢が溢れてんだろうよ
飛べないカラスみてぇーな声で泣くなよ
汗臭いお前の明日には
誰にも見えない光が照らしてんだろうよ
誰もいない真っ暗な部屋で一人、目を閉じろ
おい、何が聞こえたんだ
お前の力強い鼓動だ
心臓はお前に期待してんだぞ
枯れた桜の木みてぇーな男にいつかなろうぜ
胸踊る俺達の時代は
すぐそこまで来てるんだ
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お前は俺に命を預けたんだよ
そりゃ
俺の命とお前の命が一つになったって事だ
俺の手だけじゃ掴めねぇーもんがあるとしたら
それはお前の心にある夕焼けだね
先を見すぎちゃいけないよ
近くにある宝を腐らせちまう
絶望する事、それもいけねぇー
世の中は勘違いしている奴が先に溶けていく
お前は俺に命を掛けたんだ
そりゃ
いつでも俺を殺していいって事だ
ただお前がナイフを握る音は響かないだろう
俺は今、俺自身に光るナイフを向けてんだ
その愛を忘れちゃいけないよ
現実はなんでも凍らせる言葉より冷たい
精一杯、俺を信じろ
命を、この生命を、しっかり燃やすんだ
命に、この生命に、しっかり意味を残すんだ
俺はお前に命の意味を灯してくれたんだ
さぁ、何も言わず、手を握ってくれ
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そんなもんだよ。
太陽が笑った。
そんなもんだろ?
右手が呟いた。
そんなもんだね。
経験が認めた。
そんなもんか。
夢が泣いた。
そんなもんなの?
明日が聞いた。
そんなもんさ。
僕は言った。