詩人:NZO | [投票][編集] |
声を聞かせておくれ
愛に満ち溢れたその声を
月が太陽にキスをする
身体中に釘を打たれた俺はハイエナ
手に触れておくれ
行き場所を無くしたこの手に
暗闇が光に衝突する
上等な背広をこしらえた俺はクジラ
決められた空間に居る事しかできない
誰もが
誰しもが
虹の根元の宝を信じてるんだ
誰もが
誰しもが
崖から突き落としておくれ
輝かしいあの谷へ
鳥が風を慰める
なにもかも知らない俺は何よりも悲惨な人間
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小麦の様に真っ直ぐ伸びたい
小麦の様に強く伸びたい
小麦の様に高く伸びたい
小麦の様に地味に伸びたい
小麦の様に正直に伸びたい
小麦の様に美しく伸びたい
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眩しい遊歩道、深緑の中
握り締めた小さな手
そっと、そっと、
眉をあげた君に
重ねた思い
身体中に伝えなくては
心をすべて見せられれば
噛みしめ、何度も願う
つよく、つよく、
顔を上げた僕は
熟した思い
身体中で伝えなくては
眩しい遊歩道、深緑の中
君のほっぺに花が咲いた
ゆっくり、ゆっくり
抱き上げた君を
愛しく思い
身体中で守らなくては
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暖かい日差しがある
爽やかな空気がある
心地よい風があり、
踏み締める大地がある
潤しい水がある
華やかな草花がある
愛すべき仲間がいて
かけがえのない君がいる
あらゆるモノに学び、俺は決断する
あらゆるモノと共に、俺は決断する
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何にもできないな
お前に
何にもしてやれねぇーや
気持ちだけ先走って
金は無くて
あげるモノなんて
下らない言葉だけで
不安だよな?
不満だよな?
『愛してる』だけじゃ
すべては埋められねぇー
けどよ
確実に前に進む俺を
お前の五感で感じてくれ
お前の愛で受け止めてくれよ
いや
変な事、言って悪かった
そんな事は出会った時から分かってたよな
何もできないけど
お前は
俺のすべてを賭けて守り抜くから
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お前が落ち込んでいる時
お前が迷っている時
俺はそっと手を挙げる
『ここにいるよ』って
『心配ねぇーぞ』って
自分が壊れそうな時
自分の未来が隠れた時
俺は精一杯、手を挙げる
『生きてんだぞ』って
『負けねぇーよ』って
だから、そんな時は
お前も強く手を挙げてくれ
『ここにいるよ』って
『心配ねぇーぞ』ってよ
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お前から見て
俺はどう見えてるんだ?
幸せなのかな?
それとも不幸か?
そんな事、自分自身の問題なんて言うのかい?
うん、俺は幸せだ。
金は無い。
車はオンボロ。
実らない恋に
先が分からない仕事
ガキの頃の理想とは
随分、かけ離れちまったけどよ
背中押す風が
俺を前に、前に
眠れねぇー夜があった
泣いた夕焼けがあった
死にてぇー朝もあったし
恥をかききった毎日があった
でもな
何より裏切れねぇー自分がいたんだよ。
お前は今、幸せか?
それとも不幸なのかよ?
お前が決めるのかもしれねぇーけどよ
お前もきっと幸せさ
生きてりゃみんな幸せなんだよ
これを忘れずに生きよう
お前と俺の小さな約束。
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簡単な失敗
誰かから否定
古びた小さな神社
寂しい夕暮れ
僕は決まって君を思い出しちまう
振り返るなってあの人は言うけれど
無理さ
君は僕の心臓の一部なんだよ
もう逢えない
分かってるんだ
もう償えない
仕方ないんだ
古びた財布
祭りの後
花火の公園
愛苦しい笑顔
僕は決して忘れやしない
引きずるなとあの人は言うけれど
無理さ
君は僕の地図を持っていたんだ
もう抱けない
分かってるんだ
今でも愛してる
仕方ないんだ