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NZOの部屋  〜 新着順表示 〜


[33] 鼓動
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もう少し静かにしてくれないか?

大切な『声』が聞こえない


少し黙ってくれよ

この時間は君のモノだけじゃない



あの人は右が正しいと言う

あの娘は左が正しいと言う

傷つけ合うのなら

どちらも正しくない



もう少し静かにしてくれないか?

大切な『鼓動』が聞こえない


少し黙ってくれよ


みんな、生きてるんだ



2006/09/14 (Thu)

[32] 始まる時
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何かが始まる時

それは素敵な空と風

心に羽が生えた様な

ふわぁ ふわぁ ふわぁ


何かが始まる時

それは孤独な海と光

心と体が離れた様な

さばぁ さばぁ さばぁ



分からない明日に

向かう眼光

このままに

このままで


終わった昨日に

嫉妬する身体

そのままに

そのままで



何かが始まる時

僕は唇を噛み締めた

何かが始まる時

僕は僕を抱き締めた



2006/09/12 (Tue)

[31] 犯罪者
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俺は犯罪者

人の心を切り裂いた


俺は犯罪者

一生果たせぬ償い


俺は犯罪者

君にもう会えないの?


俺は犯罪者

恋人の心を切り裂いた



2006/08/08 (Tue)

[30] 強き者
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強き者の涙

人生を賭けた熱き戦い


嫌われ者の涙

真実は彼の拳が証明した


辛き日々

悲しき過去

すべてを背負い

また彼は強くなる


強き者の涙

決して真似できぬ偉業


嫌われ者の涙

傲慢に自分らしく生きろ



            

2006/08/02 (Wed)

[29] 
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樫の木の上から見下ろすこの町

瞳が初めて光った時から見つめたこの町

山も海も綺麗な川さえもないこの町


俺の町


離れられない、俺の町


樫の木の上から見下ろし今日も君待ち


初めて胸を熱くした君が生まれた素敵な町



2006/07/29 (Sat)

[28] 老木
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老木は語る

僕には分かる

老木は語る

君にだって分かる


誰が悪い訳じゃない

最初から決まっていたんだろう

簡単に変えられやしない

誰が悪い訳じゃない



老木はやがて枯れる

僕も死ぬ

老木はやがて枯れる

君だって死ぬ


誰が悪い訳じゃない

きっとすべてそうさ

誰が悪い訳じゃない

老木は僕に伝えた



老木は語る



老木は…


2006/07/27 (Thu)

[27] 美しい羽
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小さく咲く僕は

誰の目にも止まらない

だけど

美しい羽を持つ君は

小さな僕の心に留まった


朝露は何よりも純粋に

僕の思いを表し


日差しは何よりも綺麗に

僕を照らし出した



小さく咲く僕は

誰の希望にもなれない

だけど

美しい羽を乗せる君は

僕のただ一つの希望になった



2006/07/25 (Tue)

[26] 扇風機
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腕を紅く染める人を僕は弱いと言えない

何もできない僕の方がすごく弱いから


ビルの屋上から飛び立つ人を僕は哀れだと思わない

何もできない僕の方がすごく哀れだから



相変わらず扇風機は僕に新しい風を送る


その風は僕の頬に当たり、この肩に留まった


忘れてしまったのかな?


僕は扇風機の止めて天を仰いだ



悲しみに瞳を濡らす人を僕は強いと言わない

喜びに瞳を濡らす僕の方がもっと強いから


嘘をつき笑顔を浮かべる人を僕は素敵だと思わない

苦しい時に苦しい顔をする僕の方がもっと素敵だから


相変わらず扇風機は僕に新しい風を送る


その風は僕の頬をかすめ向こうに流れた


思い出したのかな?


僕は扇風機を強め、風を身体で受け止めた



2006/07/20 (Thu)

[25] 完食
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食べたよ

残さず食べました

苦手なモノばかりだったけど

今日をちゃんと食べたよ



食べたよ

残さず食べました

明日が来る前に

今日をちゃんと食べたよ


「ご馳走様」と「頂きます」

繰り返しながら大きな心を育てます



「有難う」と「御免なさい」

繰り返しながら膨大な人生を味わいます



2006/07/20 (Thu)

[24] 椿
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日本で生まれたその花は

春の良き日に庭を赤く彩る


開いた誇らしげな顔は

こんな僕にまで勇気をくれるのさ



過去を伝えるその幹には

耐え貫いた日々が刻まれる


深く削られ、乾いた幹肌

生きる為の証、僕の傷跡と同じ



力強く光る大きな葉は

どこか潔く、立派に構える


痛々しい程の深緑は


僕の心を静かに燃やし続けるんだ




だが時は経ち




花は茶色く萎れ、枯れ落ちて


幹は皮が剥け、痩せ細り


葉は虫に食われ、穴だらけに



『安心しなよ』


『そんなに弱くない』



汚い姿に戸惑う僕に


君は風に言葉を乗せた



椿


その煌びやかで

たくましい花木


椿



この身体を栄養に



僕の心に咲け


2006/07/11 (Tue)
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