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未知の部屋


[106] アンインストール
詩人:未知 [投票][得票][編集]


欺瞞的人生
この体たらく!
君に会わせる顔
何処に有る?

酔い潰れたまま
全てが逆流してきて
悪夢のような
過去のおでまし
また攫われる

自分の醜さに
吐きそうで
本当はずっと
泣きたくて

この手の中に
納めた筈の
怒りも悲しみも
拳を振り上げれば
一瞬。

世界の型に
嵌められる様に
どんどん
捩れる
歪つなハート

終わればいい
どうでもいい!
叫びながら
世界中の鏡
ぶち壊したいのさ

涙のしょっぱさを
僕らは知っている
ただただ
染み入る孤独を
受け止める

在るものは見えずに
見えない物に
囚われ襲われ
窮屈に眠れば
夢だって
型に嵌った
ありがちなラスト

悔しくてくやしくて
今は自分が
情けないよ
今さら
思い知ることが
多すぎて
とても痛いだけ

涙のしょっぱさを
僕らはまた繰り返した
届かぬ言葉が
燃え尽き墜ちた

2014/11/24 (Mon)

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