ホーム > 詩人の部屋 > 未知の部屋 > 机上の空論

未知の部屋


[162] 机上の空論
詩人:未知 [投票][編集]


過去に戻れず
未来に飛んでゆくことも
出来ない

窮屈なこの惑星の
慎ましい生き方

知らないことが多すぎて
知りたいことが
多すぎて

未知に恋
焦がれる日の少年

隠したいことは
ゴマンと溢れ

隠しきれないその先で
秘密の過去が
少女を包んで蓋をした

すべてのヒントは
彼の呟きと嘆き
そして生温い風のなか

あるようで
それは掴めない虚実

あるようで
それは何処にもない
夢想

脳内ですらきっと
完結できない
そのストーリー

終わりを求めて
彷徨っているだけ

取り憑かれたように
また彼らは
答えを探した

見えない幸せを
感じとるために

2015/01/12 (Mon)

前頁] [未知の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -