詩人:未知 | [投票][編集] |
現実の背景を、自ら暈かしていた
整えられたありがちな道を
進みながら、荒らしまくって、壊しまくった
存在を忘れないように
瞬間を、忘れないために
若さの熱にうかされた
自分を甘やかすことしか知らない
子供の僕は
後戻りできない苦しさや
先の見えないもどかしさや
不可解な感情に
いつも見張られ、監視されているようで
時々なんとなく投げやりになった
狭い心の中に
不意に君が落とした言葉
鮮烈な
毒針みたいな出来事
その日から確実に
体は言うことをきかない
自分の心が遠くに感じてしまう
蝕まれたまま、月に手を伸ばして
痛いふりをしようか
あの一撃がまさか
今日まで続く悪夢になるなんて。
彼女の沈黙が今日はこわいな