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未知の部屋


[259] 呪文
詩人:未知 [投票][編集]

愛することも愛されることもなんだか怖い-。

いつも怯えてる
かなりピュアすぎて。

世界の汚さに目が慣れないまま
引き攣った笑いで、誤魔化している


物陰でみてるのが性に合ってるのだね?

不可侵領域にポツーン。とひとり

だけど、君だけはずっと遠くからみてた
すごくすごくやさしくて可愛くて
名前の通り聡明な

なんだか不思議な子

どうしてか気になる女の子


手を繋いだだけで舞い上がったり
くだらないことでも延々と笑いあえた

沈黙も気にならなかった

それは特別な感情だった


2年越しの恋を打ち明けて
戸惑ったような顔で返されて
気づいたら噂が学校中に広まって

もう居場所なんて何処にもなかった-。

それからはまるで
呪いをかけられたかのように

この領域からはみだすことができない


あなたの言葉は呪文だったんだね

恋なんて気軽にするもんじゃない
人なんて簡単に信じちゃいけない
すべてが絡まり呪縛は強くなる

ピュアすぎて、ピュアの塊りすぎて。

ささいな刺にさえ敏感に
反応してしまう


だからゆうべの言葉
とてもとても痛かったよ

恐らく君にとっては
何気ない冗談だったのだろうけど

気楽に跳ね返すだけの
力も元気もなくて-。
気まずい空気をいまだに引きずってる

ソレは容易くは触れられない
化膿した傷

私の人生そのものなんです

2015/02/23 (Mon)

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