ホーム > 詩人の部屋 > 未知の部屋 > あまい生活

未知の部屋


[281] あまい生活
詩人:未知 [投票][編集]


疑問符ばかり。ぼくのクエスチョン

スルーされてばかり。きみからのアンサー

そうだ噛み合わないのは
いつものこと

べつに普通のこと。だった

だけどどうしてか
今夜は胸さわぎ

きみが遠くにいっちゃう前に
この手を伸ばさなきゃいけない

引きとめなきゃいけないって

気がするんだ

心もとないよ
この頃の退屈な日常

わかるかな?
伝えたならちゃんと届くのかな

実はこわいんだよ
言葉にするのは

本当のことを喋ってしまうことは。

つま先立ちで
追いかけた明日

いまはぜんぶ見失っている...

ほぅらこんなに空っぽです。と
きみに見せたい
ぼくのこころのなか

きみが遠くにいっちゃう前に
その手をつかまなきゃいけない

ぜったいに離したくないって

断言できる

いつでもぼくを掻き乱すひと

甘いあまい生活を
夢見させてよ

せわしなく羽ばたく
蝶々は

いつも止まり木をさがしている

お願いだからずっと
そばにいておくれ

ぼくははじめて
目をみてキスをした


2015/03/07 (Sat)

前頁] [未知の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -