詩人:未知 | [投票][編集] |
「明けない夜を待ちわびてたいの?」
向こう見ずが仇となるばかり...。
取るに足らない現状を
毒色のクレヨンで塗り潰せ
いまは目盛一杯に
欲望だけが渦巻いて眠る...
秋の空のように高く
遠くはるかな場所へと飛んで。
君は動かない人形になった
想う日はどこか切なげで冷たい...
どれだけの贅沢を思い浮かべても
どれだけリアルな幸福だったとしても
現実のことに変えるには
色々が必要で
掴み取るにはもっと多くの
「勇気と力が要るよ」
蓄えていた想像力
ここで発揮して
本音次第で変わるはず
堰き止めていたこの流れも。
ねえどうか今はただそっとして
「放っておいて」
「でも見捨てたりはしないで」
溢れだす呟きが彼に押し寄せた
君は埋ずもれて険しい顔をしてた